【新唐人2014年6月6日】韓国の旅客船「セウォル号」の沈没事件による死者と行方不明者は304人に上りました。近日、セウォル号の実質的オーナーが、韓国の外国大使館に政治亡命を申請したが、拒絶されたことが分かりました。
6月3日、セウォル号オーナーである兪炳彦(ユ・ビョンオン)容疑者一家の不正について捜査中の仁川地検によると、兪氏が韓国のある外国大使館に政治亡命を打診したが、大使館側は兪氏が刑事犯ということで受け入れなかったそうです。
仁川地検によると、兪氏は単なる刑事犯に過ぎないため、政治亡命の対象にならないとのことです。国際法に基づくと、兪氏は難民には当てはまりません。捜査当局からはすでに指名手配されており、現在逃亡中です。
乗客乗員476人を載せていたセウォル号は、4月16日午前、韓国西南部の珍島海域で沈没し、288人が死亡、16人が行方不明、救助されたのは172人のみでした。乗客のうち、325人は済州島に修学旅行に向かっていた高校2年生でした。
事故発生後、調査当局はセウォル号の運営会社、清海鎮海運の会長で、実質的オーナーである兪炳彦(ユ・ビョンオン)に対する捜査を行いました。結果、兪氏一家の横領や脱税などの不正が発覚。5月22日、検察と警察は懸賞金をかけて、兪氏と長男を指名手配しています。兪氏の長女も27日、フランスで検挙されました。
仁川地検によると、28日、兪氏一家の2400億ウォン、日本円でおよそ239億円相当の財産に対し、起訴前の追徴保全命令を裁判所に請求しました。また、借名財産の捜査にも本格的に着手しています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/06/04/atext1114095.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/萩野 映像編集/李)